門柱にポストを設置するときに気をつけること
外構のプランニングを行う際に、意外と悩むポイント。それが「ポストの位置」です。玄関横に設置するのか、玄関の壁面に埋め込むのか。それとも、門柱に設置するのか。
なにも考えずにポストを設置してしまうと、「失敗した」と後悔してしまいます!今回は、ポストを門柱に設置するときに気をつけることについてお話しします。これからポストを選ばれる方は参考にしてみてくださいね。
門柱に設置できるポストの種類
門柱に設置することができるポストは、以下の3種類です。
- 独立型ポスト
- 埋め込み型ポスト
- 壁掛け型ポスト
では、それぞれどのような特徴があるのか説明していきます。
独立型ポスト
独立型のポストはその名の通り、自立しているポストのことです。ポールタイプのシンプルなものから、インターフォンやライト、表札などが一体化したものなど、さまざまな種類があります。
デザイン性や機能性など、自分の重視するものをたくさんの種類のなかから選ぶことができるのがメリットです。ポストの大きさも本が数冊入る程度のスリムなものから、小さめの宅急便が入る大きいものまで、幅広いサイズ展開があることも嬉しいポイント。
また、門柱付近の好きな場所に設置できるので、車や自転車、人の出入りなどに配慮しながら設置することができます。軽量のものであれば、自分で設置することも可能です。
埋め込み型ポスト
埋め込み型ポストとは、外壁や門柱などに埋め込んで設置するタイプのポストです。見た目がシンプルで投函口のみのものや、本体部分を見せてデザインを楽しむものなど、バリエーションも豊富。
壁掛けタイプのものよりもボックスの大きさに余裕があるので、家に不在なことが多い方におすすめです。さらに、一度投函したものはボックスに落ち、投函口から取り出すことはできないため防犯面も安心です。
ただし埋め込み型のポストはDIYは難しいので、業者に依頼しなければなりません。家の外壁に設置する場合は、家の設計段階で設置計画が必要になります。また、設置壁の後ろにボックスが露出するため、門柱に設置する場合は後ろにスペースが必要です。
壁掛け型ポスト
壁掛け型のポストは、門柱に引っ掛けるようにして設置します。簡単に取り付けや取り外しができるため、好きなポストを購入して簡単にDIYすることができます。
壁掛け型は、薄くてコンパクトなものが多いのでスペースを取りません。また、金額も他のポストに比べると安価で初期費用を抑えられることや、デザインに飽きたときには気軽に模様替えできることがメリットです。
壁掛け型のポストは壁に後付けするように設置します。そのため、門柱が道路境界線にギリギリにある場合は、道路まで出てから郵便物を回収しなくてはならないことはデメリットです。
さらに、門柱前の前に設置するので、郵便物を回収する際には門柱の前まで回り込まなくてはなりません。ちょっとしたことですが、毎日のことなので少し面倒に感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。
門柱にポストを設置するときの注意点
門柱に設置できる3つのポストの特徴を紹介しました。では、門柱にポストを設置するときには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。ここでは門柱にポストを設置するときの3つの注意点についてお話しします。
家の雰囲気と合っているか確認する
門柱にポストを設置するときには、家の雰囲気とポストが合っているか確認してください。「門柱とポストだけは違う雰囲気にしたい!」と、家のイメージとは違うものを選ぶのは避けましょう。
なぜなら門柱とポストだけが浮いてしまい、調和が取れなくなってしまうからです。門柱とポスト、家はイメージやカラー、材質を合わせることで全体に統一感が生まれ、道路側から見た時にもスッキリして見えます。
防犯面を考えながら設置する
門柱にポストを設置する際には、防犯面を考えることも大切です。
独立型や壁掛け型のポストを設置するのなら、必ず鍵つきのものを選んでください。「鍵を施錠するのが面倒」だと思う方は、一度投函したら取り出せない埋め込み型のポストがおすすめです。
「郵便物を盗られたくらい大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、郵便物には個人情報が含まれています。郵便物からクレジットカードの情報が盗まれて悪用されたり、架空請求をされたなど多くの被害事例があります。
また、近年コロナ禍によってネットショッピングの需要が増えたことにより、投函されている商品を盗まれたという事件も多発しています。「たかが郵便物」と思わずに、しっかりと防犯対策を行いましょう。
雨の日には郵便物が濡れる
門柱にポストを設置する場合、雨の日に郵便物が濡れてしまうことは避けられないでしょう。玄関から門柱まで距離がある場合は、傘をさしてから郵便物を取りに行かなければなりません。
傘と荷物で手がふさがっているときには、郵便物を落としてしまうことも…このように、門柱にポストを設置するときには、雨の日には郵便物濡れてしまうことや、ポストまで行くのが面倒というデメリットがあります。
このデメリットも踏まえたうえで、門柱に設置するかどうか検討してください。門柱と玄関の距離が近い場合は、玄関部分にちょっとした物が置ける棚などを設置しておくと便利です。
悩んだときには後付けやDIYも可能!
デザインや防犯面、手間など、考えることが多い郵便ポスト。悩んで決められないときには独立型や壁掛け型であれば、後付けやDIYも可能です。引っ越しまでゆっくりと考えてから設置しましょう。
埋め込み型の場合は、エクステリア業者に依頼が必要になるので他のポストよりも時間がかかります。引っ越しまでに間に合わなければ、ホームセンターで据え置き型のポストを購入して置いておきましょう。
まとめ
今回は門柱に設置できるポストの特徴や、注意点についてお話ししました。意外と見落としがちなのが「防犯面」です。先ほども説明したように、「たかが個人情報」と考えていると大変な目に遭うこともあるかもしれません。
デザイン性や利便性だけではなく、防犯面にも考慮したポストを選びましょう。悩んで決められないときには、後付けすることも可能です。ゆっくりと自分の納得できるポストを選んでください。
門柱やポストに関する詳しい記事は、こちらもご覧ください!
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。