外構業者の選び方の究極ガイド:失敗しない5つの探し方
「家の顔」とも呼ばれる外構工事の成功は業者選びから始まります。
信頼性や技術力あるいは実績などを考慮して、もっとも優良な外構業者を選びたいものです。
本章では下記のように、外構業者の選び方を徹底解説しております。
- 失敗しない外構業者の選び方
- 外構業者選びでトラブルを回避する5つの注意点
- 外構業者選びに役立つ情報収集の方法
- 外構工事事業者の特色と特徴
ぜひ最後までご覧いただき、外構業者選びの参考にしてください。
失敗しない外構業者の6つの選び方
外構工事を依頼する際に、自身が希望するイメージに沿う業者を選びたいものです。
失敗しない外構業者を選ぶポイントとして、次の6つが挙げられます。
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- 利用者と直接的に契約してくれる業者を選ぶ
- 実績と経験を重視する
- 安さに惑わされないこと
- 保証やアフターサービスの有無を確認する
- 見積の明瞭さを確認する
ここでは、失敗しない外構業者の6つの選び方をみてみましょう。
①複数の業者に見積もりを依頼する
業者によっては「ウッドデッキは得意だが日本庭園は苦手」「フェンスや問扉は低下以下だが、庭作りは高額」など、工事の種類によって得意分野が異なる場合があります。
見積もりを一社だけに限定すると、自身の希望する外構相場を把握することば難しく、品質やコスト面でも不安を抱える恐れもでてきます。
正確な相場を見極めるために複数の業者から見積もりを受けて、ご自身の目できちんと外構相場を比較することが大切です。
②利用者と直接的に契約してくれる業者
例えば、ハウスメーカーを通じて外構工事を依頼すると、提携する専門業者を経由して施行されるため、工事費の20~30%が手数料として上乗せされます。
具体的には、150万円の外構工事の場合、30~45万円程度の追加費用がかかり、200万円になると40~60万円もの費用が余分に発生してしまいます。
しかし、専門とする外構業者に直接依頼することで手数料は発生しないため、コストを十分抑えることが可能なのです。
ハウスメーカーに依頼するメリットとして、家との全体的なバランスも整いやすく、アフターサービスも充実している点があります。
一方で、外構業者に直接契約を行うことで、自身や家族のイメージするアイデアが反映しやすく、手数料も節約できるメリットも見逃せません。 どちらの業者を選んでも、適正価格で高品質なサービスを受けられるように、複数社から見積もりを取って比較することが大切です。 ※元来、ハウスメーカーは住宅を売る「プロ」であり、外構工事の専門家ではありません。 言い換えれば、内科に受診して「虫歯が痛くて・・・」と相談していると同様です。 エクステリアはその専門である外構業者に依頼することをおすすめします。 |
③実績と経験を重視する
外構業者を選ぶ際に、これまでの実績と経験を考慮することは非常に重要です。
WEBサイトやSNSの公式サイトから工事実績や施行例を確認したり、直接施行現場を見学するのも良いでしょう。
もっとも、小規模の外構業者は同一の専門職人が多数の施行を手掛けているため、技術力も高いのが特徴的です。
④安さに惑わされないこと
工事価格が適正価格より安い場合、材料の節約や経験値の低い職人の使用などの可能性があります。
また、何かと値下げ交渉に対応する業者も注意が必要でしょう。
ただし、適正な価格範囲で低価格の工事を行っている場合は次のようなコスト削滅を行っている業者もいます。
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上記のように、合理的な考えのもと、適正価格よりも抑えている外構業者も多数活躍しています。
そうした外構業者と出会うためにも、まずは複数社から見積もりを出してもらうことが重要です。
⑤保証やアフターサービスの有無を確認すること
施行後に生じる万が一の問題に対し、一定期間の保証やアフターサービスがきちんと提供されているかを把握しましょう。
これら保証の有無の確認は、我が家の一部である外構を末永く保つためにも必要不可欠です。
見積もりを依頼する際は、10年保証といったアフターサービスが含まれているかどうか、また、その保証範囲や期間も確認し、外構業者選びのポイントにしてください。 |
⑥見積もりの明瞭さ
見積書には、打ち合わせ時の内容がきちんと含まれているか、希望した予算の範囲内で抑えられているか、あるいは使用する材料や工事期間などが具体的に記載されています。
見積もり内容が明瞭で、素人でもわかりやすく書かれていれば、後々予想外の出費を防ぐことができるのです。
⑦許認可や保険加入の有無
その他、外構業者が「建設業許可登録」を所持している正規販売店なのかも確認しましょう。
また、万が一の事故や損害などのアクシデントに備え、外構工事に関わる各種保険に加入しているかどうかも把握してると安心です。
外構業者選びでトラブルを回避する5つの注意点
外構業者を選ぶ際、事前にトラブルを避けるための注意点は次の通りです。
- 他社の図面を要求する業者
- 工事代金の一括前払いを要求する業者
- 簡単に値引きに応じる業者
- 施行現場を案内しない業者
- 現地調査をせずに見積もりを提出してくる業者
これらの点を見極めるだけでも、外構業者選びのトラブルを減らせるでしょう。
①他社の図面を見せて欲しいという業者
複数の業者から見積もりをもらう中で「A社の門や堀まわりのデザインが良かった…」と感じる場合もあるでしょう。
そこで、業者に断りの連絡を入れたところ「うちでは〇〇社よりも安くできます」などと提案して他社の図面を要求してくる場合もあります。
他社の外構デザインや図面等を無許可で見せて依頼する行為は法律違反となり、依頼者自身が罰せられるため注意が必要です。
他社が作成した図面や資料は「知的財産権」によって厳格に守られています。
そのような資料を許可なく業者に持参して発注した場合、それを製作者である他社が訴えることで依頼者本人が罰せられてしまいます。 また「他社の図面を見せてほしい」と要求してくる業者自体モラルが欠如しており、レベルの低い危険な外構業者といえます。 くれぐれも、こうした行為に応じることのないように注意しましょう。 参考:特許庁「知的財産権について(知的財産権とは)」 |
②工事代金の一括前払いを要求する業者
外構工事の費用は「契約時」「施行時」「完成時」の数回に分けて支払うのが一般的です。
例えば、施行前に半額を支払って、完成後に残金を支払うという具合です。
ですが、前払いの一括を強いでる業者は売上が低迷していたり、何等かの資金繰りに問題を抱えていると考えられます。
今後のトラブルを回避するためにも、工事代金の一括前払いを要求されたら、その理由をきちんと確認し、場合によっては選択肢から外すと良いでしょう。
③簡単に値引きに応じる業者
通常、値引きが可能かどうかは社内で図面を確認し、材料を再調整するといった検討を行います。
しかし、簡単に値引きに応じる場合、材料が不足するなどしてイメージ通りの仕上がりにならない可能性も歪めません。
適正価格内での値引き交渉を行う場合、複数業者から見積もりを取得し、工事の詳細内容と各種費用のチェックが必須です。
工事にかかる費用を具体的に記載している業者は、値引きに対しても明確な根拠を示してくれるでしょう。
④施工現場を案内しない業者
工事を依頼する側として、外構業者の評価は自身の目で確認しないとわからないものです。
そこで、実際に施行した現場を見る、いわゆる「実績を見る」ことが重要になります。
具体的には「これまでどういった工事を行い、そのようなデザインを得意とするのか」などを確認する必要があります。
プロとしての実績があるならば「施行現場を案内」してくれたり「手がけた現場写真を見せてくれる」ので、信頼できる業者の目安になるでしょう。
⑤現地調査をせず見積もりを提出してくる
現地調査では主に次の事項を確認したり図面に記載しています。
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施行を行うには建築図面の詳細をきちんと調査する必要があります。
現地調査をしないと、図面と現場状況が異なり、後々見積もり金額に影響を及ぼすことになるのです。
依頼者のイメージに合致するよう、現地調査では様々な要望も聞き、何度も足を運ぶ必要があるかもしれません。
これらの理由からも、外構工事には現地調査が必要不可欠なのです。
外構業者選びに役立つ情報収集の方法
業者選びに失敗しないために、まずは各外構業者の情報を収集する必要があります。
WEB上の公式サイトで情報を得るほかにも、次のような収集方法があります。
- WEB上で施行例がイメージにある業者を探す
- 口コミや評判を見る
- コンテスト受賞企業から探す
- イベントに参加する
- 住んでいる人の声を聞く
これらの収集方法は、すぐに試せるのでぜひ行ってみてください。
WEB上で施行例がイメージにある業者を探す
外構業者の多くは、自社のWEBサイトで施行例を掲載していることが多いです。
外構業者を選ぶ場合、公開されている施行例が自身の希望に合致するかどうかを見極めることが重要です。
施行例が掲載されていない場合、直接業者に連絡をとり、施行現場を見学できるか尋ねてみると良いでしょう。
実際に足を運んで施行現場を確認することで、自身が望む外構工事を行う業者だと判断できます。 |
口コミや評判を見る
インターネット上の口コミや評判を確認することで、実際に利用した人々の意見がわかるとともに、業者が提供するサービスや対応なども事前に把握することができます。
特に口コミやSNSはリアルタイムで更新されるため、希望する業者の最新情報を確認するにも最適です。
さらに、外構業者の良い点ばかりではなく、デメリットといった改善点もわかり、バランスの取れた判断材料になります。
コンテスト受賞企業から探す
コンテストで受賞した外構業者を選ぶ利点は次の通りです。
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受賞歴があることで専門家はもちろん、第三者の視点からも信頼性が高いといえます。
安心・安全な外構業者を選ぶならば、コンテストの受賞歴も検討しましょう。
イベントへの参加
外構業者では「ワークショップ」や「エクステリア祭り」「ガーデン祭り」などの各種イベントを開催しています。
イベントに参加することで様々な外構業者と直接対話ができるほか、考え方が自身のニーズに合うかどうかも判断できます。
イベントには多数の業者が出展しており、各業者の技術力や持ち味が把握でき、自身や家族のイメージに合うかどうかもわかります。
もっとも、エクステリア会社や造園業者をはじめ、多くの関連企業が一堂に集まるので、各業者の提供する価格やサービスを比較することができるため積極的に参加してみましょう。
住んでいる人の声を聞く
住んでいる人の声を聞くことは、実際に業者と関わっているので非常に価値的な収集方法です。
気になる外構に暮らす人から、工事に携わった業者名を聞いたり、その業者のメリットやデメリットも知るでしょう。
また、家族の満足度や評判もわかるほか、どういった箇所に重点を置いていたか、あるいは対応力や価格など総合的な情報を得ることが可能です。
外構工事業者の特色と特徴
そもそも外構工事業者とは、家の周囲をつかさどるフェンスや駐車スペース、ウッドデッキやテラスなど、住まいの美観を一層高めるため、素敵なデザインで作り上げてくれる業者です。
外構工事業者には様々な種類がありますが、ここでは主に次の外構業者をご紹介します。
- ホームセンター
- リフォーム業者
- ハウスメーカー
- 一人親方の外構業者
- 外構工事専門店
以下より、外構業者の特色と特徴をみてみましょう。
ホームセンター
全国に展開するホームセンターは大量な仕入れによって低価格を実現し、資材費用を抑えられるメリットがあります。
見積作成は、下設け業者からの見積もりに対して自社の利益が加算される仕組みです。
外構デザインに特別な要望がなく、一般的な商品で費用を抑えたい場合には最適です。
リフォーム業者
リフォーム業者に依頼すると、打ち合わせや工事のスケジュール調整が不要なため迅速に対応してくれます。
また、地域に密着しているリフォーム業者も多く、住民からの信頼も厚いでしょう。
ただし、外構業者が作成したプランに自社の手数料を加えているため、総合的な料金が割高になるのが一般的です。
ハウスメーカー
通常、ハウスメーカーに相談をすると、顧客のプランに適した下儲け会社が選任されます。
こうした下儲け工事の業者は、大規模なハウスメーカーになるほど実績豊富なのが特徴的です。
一方で、ハウスメーカーが下儲け業者を仲介するため「仲介手数料や紹介料」などが計上され、その分高めの費用なっています。
また、顧客に寄り添った相談を行うよりも、定番化されたプランを提示されるケースが多いようです。
一人親方の外構業者
「一人親方」とは、一人で全ての外構工事をこなす業者をいいます。
一人親方のメリットは、人件費を抑えることができるので、費用の面でも低く抑えられるでしょう。
ただし、デザインの専門性やプランナーによる設計と比較するならば、若干シンプルな外構になる場合が多いようです。
そのため、一人親方に外構を依頼する際は、フェンスの付け替えや門まわり、あるいは照明といった単体工事を依頼すると良いでしょう。
外構工事専門店
外構工事専門店は職人やデザイナーをはじめ、数多くの専門家が協力してプランを実現させる「外構工事のプロフェッショナル集団」です。
多くのプロフェッショナルが集合しているため、知識と実績を持ち寄って顧客の要望に合わせたプランを作成してくれます。
外構専門店なので美しいデザインはもちろん、建物や周囲の環境に適したバランスの良い外構にしてくれます。
予算の上限もきちんと伝えることで、低予算の範囲内でアイデアを駆使してくれるので、顧客の満足度が高いのも頷けます。
外構業者の選び方のまとめ
外構業者を選ぶ際、まずは実績をきちんとチェックし、口コミやWEBサイトで確認すると良いでしょう。
外構工事の専門業者は、フェンスやテラス、庭、駐車場など、建物以外の全てを手がけるプロフェッショナルです。
本記事を参考に、イベントや説明会にも積極的に参加して、失敗しない外構業者を選んでくださいね!
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。