外構工事の費用はどのくらい必要?場所別の費用相場も解説
「外構工事にかかる費用はどのくらい?」
外構工事は何度も依頼することもなく、またその時々によって工事内容も変わるため、費用がどのくらいかかるのか目安が分からないといった人もいるでしょう。
今回は、外構工事費用の相場を紹介します。
工事内容や広さによって費用は変動しますが、相場を知っておくことで、業者に依頼しやすくなったり必要な費用のわかったりするメリットがあります。
外構工事をご検討の方に、費用について本記事が参考になれば幸いです。
外構工事費用の相場はどのくらい?
外構工事の費用は、新築の場合とリフォーム場合と分けて考えられます。
新築の場合は住宅費用の10%程度、リフォームの場合は100万円程度が目安です。
ただし、デザインや広さによって、この限りではありません。
デザインや素材にこだわると、相場の費用より高額になることもあります。
また、DIYを組み合わせて依頼すると費用をおさえることもできるでしょう。
外構工事費用のポイント
次に、外構工事費用のポイントを紹介します。
外構工事は、以下の4つのポイントによって費用が決まります。
- 外構工事のスペース
- 希望のデザイン
- 使用する建築材料
- 土地の形状
外構工事費用は、工事をするスペースによって変わります。
スペースが広い場合は、その分材料の量や工期がかかるため費用も高くなります。
また、希望のデザインによっては、こだわりの素材や形状をそろえる必要があり、費用が高くなるでしょう。
建築材料も、同じ素材でも質の違いで価格が変わります。
例えば、玄関アプローチに使用する石材も素材や形によって値段の差があります。
また、斜めな形状の土地や高低差のある土地での外構工事は、まず土地を整理する必要があります。
そのため、地盤の基礎工事費用がプラスされるため外構工事が高くなることがあります。
【場所別】外構工事費用相場を紹介
リフォームやDIYを検討した場合、一部の外構工事を依頼したいと考えることもあるでしょう。
また、それぞれの箇所について相場を知っておくことで、おおよその必要費用が判断できます。
ここでは、場所別の外構工事費用相場を紹介します。
門・門柱
家の第一印象になる門扉や門柱。防犯の目的やペットや子供の飛び出しを防ぐ役割もあります。
門にかかる費用相場は、本体代と施工費用で約10万円〜30万円です。
しかし、門扉の本体や門柱のデザインによっては、30万円以上になることもあります。
門扉は、片開きや両開きタイプやアコーディオンタイプなどがあり、アルミやステンレスなどの材質によっても価格は異なります。
門柱もデザインや素材によって価格がかわります。
例えば、南欧風で人気の漆喰の門柱は、約10万円〜30万円かかります。
費用をおさえたい方は、シンプルなデザイン・既製品から選択することがおすすめです。
塀・フェンス
塀やフェンスも、素材や設置範囲によって金額が大きく変わります。
敷地を囲むように設置するには、100万円以上必要とする場合が一般的です。
目隠しを目的としたフェンスの設置は、10万円〜30万円が目安です。
施工費用相場は、1箇所あたり5,000円前後。フェンスの本体代と設置枚数により、全体の金額が決まります。
例えば、1枚15,000円のアルミ製フェンスを10m(10枚)設置する場合は、
フェンス本体代15万円に施工費用が約5万円〜6万円プラスされ約20万円必要です。
駐車場・カーポート
駐車場は、砂利やアスファルトなどで費用を抑える場合もあります。
しかし、見た目もスッキリとしていて、雑草の処理の心配も少ないコンクリートで作られた駐車場が人気です。
車1台分のスペースをコンクリートで舗装した場合、約15万円〜が相場です。
コンクリート舗装する場合は、工程ごとに費用が計算されます。さらにコンクリートを流し込むための重機搬入の費用もかかります。
人件費は15,000円〜20,000円が目安です。
車1台分の駐車場には、これらの費用を合わせると約15万円が一般的です。
さらに、カーポートを設置したい場合は、カーポートの本体代と設置費用(約4万円〜)がかかります。
カーポートは約30万円前後が一般的です。
車の台数や形状材質によっては100万円近くになることもあります。
住む土地の気候やスペースにあった形状のカーポートを選びましょう。
玄関アプローチ
門から玄関での小道を整える玄関アプローチは、10万円〜30万円前後が相場です。
広さやデザイン、使用する素材によって金額が大きく変わります。
また、整備されていない状態の場合は、整備費用も追加されるでしょう。
バリアフリー対応のスロープを作るリフォームの場合は、土地に段差があると基礎工事費用もかかります。
階段を撤去する必要がある際は、撤去費用も3万円前後かかります。
スロープを取り入れた玄関アプローチは、手すりを含めると50万円前後になることも一般的です。
デッキ・サンルーム
デッキは、ウッドデッキ・タイルデッキがあります。費用は10万円〜30万円と材質やデザインにより異なります。
タイルデッキは、職人の技が完成度を左右するため、ウッドデッキに比べると費用が高い傾向があります。ただし、ウッドデッキは素材の値段が高いものもあるので、必ずウッドデッキの方が安くなるということはありません。
デッキに塀を取り付けたいなど、デザインにこだわりがある場合は、同じ面積でも50万円以上かかることもあるでしょう。
洗濯物を干したりペットのくつろぎスペースになったり使い方も豊富で人気のサンルーム。
サンルームの設置は、30万円〜50万円が相場です。サンルームはすでに出来上がっているものを設置するのが通常です。
植栽・庭
10万円〜20万円が一般的な相場です。
植木や植える位置を指定して、植えてもらえるだけの業者やデザインを含めて対応してくれる業者などさまざまです。
デザインまで依頼する場合は、費用が高くなるでしょう。
「自分で植木を選びたい」「センスよく植木を選んで植えてもらいたい」など、ご自身のニーズにあう業者に依頼してみてください。
費用が適正かどうかわからない場合は、相見積もりをとってみるなど比較検討すると安心できます。
照明
数万円〜20万円が一般的です。
照明は数千円〜数万円で購入できます。けれど、電気・配線工事が必要になり、設置数によって金額が高くなります。
玄関周りに設置する照明は、電気工事が必要ない場合もあり、費用をおさえて設置できます。
庭の植木の照明や玄関アプローチに照明を設置する場合は、配線を地中に埋めるなど工事が必要になり、その場合は工事費用が上乗せされるでしょう。
設置する照明機器や場所によって金額が前後します。
外構工事費用をおさえる工夫
外構工事費用を少しでも安くする工夫を2つ紹介します
- 相見積もりをとる
- DIY
相見積もりをとる
複数の業者から見積もりをとってみましょう。
希望のデザイン・費用を伝えて見積もりを取ります。例えばA社・B社・C社に見積もりを依頼した場合、それぞれ違った内容になることがあります。
A社は、希望予算を重視した見積もり。予算内ではあるものの、デザインは予算内でできるもののみに。希望のデザイン条件を満たしていない箇所もある。
B社は、希望デザインで見積もりを作成も、大幅に予算を超えた見積もり。
C社は、希望予算ではデザイン通りのことは難しいと前置きがあった上で、希望デザインとC社からの提案デザインの2種類の見積もり。
このように、業者によっても見積もりが異なることもあるでしょう。
さらに予算だけではなく業者との相性もあるので、1社にこだわらず、複数社から見積もりを取得してみましょう。
DIYをする
すべてDIYができなくで、一部DIYで作ってみると予算を削減できるでしょう。
例えば、駐車場や門などは業者に依頼して、ガーデニングなどの植栽やアプローチのレンガの敷き詰める箇所は自分でやってみるなどです。
全てをDIYですることは難しくても、一部DIYをしてみると予算を抑えられることがあります。
一部DIYでしたい旨を業者に相談してみてもいいですね。
注意点は、失敗してしまった・材料を必要以上に買ってしまったなど、費用や時間が業者に依頼するよりもかかってしまうことがあります。
しっかりと計画を立ててから、DIYをすることがおすすめです。
まとめ
外構工事の費用は、工事をするスペースの広さ、基礎工事の難易度、素材や量などさまざまな要因で決定します。
工事を依頼する際は、事前に見積もりを取得しましょう。
費用に不安ある場合は、相見積もりをとると比較検討ができます。
ライフスタイルと自宅の外観にあう素敵なエクステリアにするために、ぜひ今回の価格を参考にご検討くださいね。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。