コンクリートをDIY!生コンクリートの作り方と必要な材料について
コンクリートは、セメント・砂・砂利を決めた配合で量り、先にセメントと砂、次に砂利を加えて空練りしてから、量った水を少しずつ加えて練り混ぜて作ります。配合の比率は、袋の数・容積・重さのどれで量るかで意味が変わるので、材料の計算から練り混ぜまで、同じ前提にそろえます。小さな場所なら、砂と砂利があらかじめ混ざった袋入りのコンクリート材を、袋に書かれた水の量で練る方法もあります。
埼玉県三芳町の外構会社・埼玉外構が、材料と道具、分量の計算、練り方と打ったあとの養生、DIYに向く規模と車が乗る駐車場の土間との違いを紹介します。
生コンクリートを作る時に必要な材料と道具

コンクリートをDIYする際に必要な材料や道具は、ホームセンターや通販サイトで購入できます。
コンクリートのDIYに必要な材料
- セメント:袋入り(25kgなど)
- 砂:袋入り(20kgなど)
- 砂利:袋入り(20kgなど)
- 水:水道水
これらの材料を練り混ぜたものが「生コンクリート」で、生コンクリートが固まったものがコンクリートです。必要な量は、敷きたい場所の広さと厚みから計算します(計算の方法は後で説明します)。
セメント・モルタル・コンクリートの違い
セメントは、石灰石や粘土などを原料に、工場で約1,450℃の高温で焼き、細かく砕いてつくる灰色の粉です。このセメントに水と砂を混ぜたものが「モルタル」、さらに砂利を加えたものが「コンクリート」です(セメントと水だけを練ったものは「セメントペースト」と呼びます)。この記事でつくるのは、砂利まで混ぜるコンクリートです。
コンクリートのDIYに必要な道具
- プラ船(材料を練り混ぜる容器)
- スコップ(角スコップと小さなスコップがあると便利)
- バケツ(材料と水を量る)
- ゴム手袋
- 防じんマスク
- 保護メガネ(ゴーグル)
スコップは、材料を混ぜ合わせるときと、生コンクリートを流し込んで平らにならすときに使います。角スコップがあれば、練るときと流すときの両方に使えるので便利です。
セメントは水に触れると強いアルカリ性になり、皮膚や目に付いたままにすると炎症を起こすおそれがあります。セメントメーカーは、防じんメガネ・防じんマスク・手袋などの保護具を着けるよう案内しています。目に入ったときは、すぐに大量の水で洗い、医師の診察を受けてください。作業のあとは、顔や手を水で洗いましょう。
生コンクリート作りに必要な材料の計算方法

生コンクリートを作るときに気をつけたいのが、作りすぎてしまうことです。作りすぎても簡単に捨てられるものではないので、処分に困ってしまいます。
作りすぎを防ぐためにも、コンクリートを敷く体積から材料の量を計算しておきましょう。
体積から材料の必要量を求める
生コンクリートを作るときには、「体積」から材料の必要量を求めていきます。体積の単位は立方メートルで、記号では「㎥」と書きます。建築業界では立米(りゅうべい)とも呼ばれています。
体積を求める式は、このようになっています。
- 体積=縦×横×厚み
この式に「敷く場所の縦と横の長さ」と「コンクリートの厚み」を当てはめて計算します。縦・横・厚みを入力すると、材料ごとの必要量を計算してくれるサイトもあります。
寸法の単位が「mm」なので、単位に注意しながら入力してください。
配合の比率は「何で量るか」をそろえる
配合の比率は、同じ数字でも、袋の数で量るのか、バケツなどの容積で量るのか、重さで量るのかで、材料の量が変わります。材料の計算と練り混ぜで、同じ量り方を使ってください。
この記事の計算例は、上の配合計算サイトの初期設定のまま計算したものです。セメント25kg袋を1袋に、砂20kg袋を2袋、砂利20kg袋を3袋、水を11L合わせる配合で、袋の数の比でセメント1:砂2:砂利3です(サイトの画面では「体積比」と表示されます)。DIYの解説にはほかの比率が載っていることもありますが、比率を変えるなら、その比率で計算し直してください。
計算サイトの結果は、仕上がりの品質や強度を保証するものではないと、サイトにも書かれています。
2m×2m×10cmの場所にコンクリートを敷く時の必要量
たとえば、2m×2mの場所に厚さ10cmのコンクリートを敷くときの体積は、次のとおりです。
- 縦(2000mm)×横(2000mm)×厚さ(100mm)=0.4㎥
上の配合(セメント25kg袋1:砂20kg袋2:砂利20kg袋3、セメント1袋に水11L)で計算すると、必要な量は次のとおりです。
- セメント:169.5kg(25kg袋が約7袋)
- 砂:271.2kg(20kg袋が約14袋)
- 砂利:406.8kg(20kg袋が約21袋)
- 水:約75L
袋の数は、計算した量に足りるよう切り上げています。水を除く材料の重さは、合わせて約850kgです。一度に練れる量はプラ船の大きさと人手で決まるので、何回かに分けて練ります。
生コンクリートの作り方
必要な材料が揃ったら、生コンクリートを作っていきます。ここでの配合・水量は、必要量を計算するための一例です。実際の施工では、使用する材料の適用用途と、メーカーが指定する配合・加水量・施工方法を確認してください。
まずはセメントと砂を混ぜ合わせる
材料は、計算した配合どおりに量ります。すべての材料を一度に入れるのではなく、まずはセメントと砂から混ぜ合わせていきます。
セメントと砂を混ぜ合わせるときには、小さいスコップを使ってよくかき混ぜてください。
セメントと砂が混ざったら砂利を入れる
セメントと砂が混ざったら、砂利を入れてさらに混ぜます。全体の色がむらなくそろうまで空練りしたら、次は水を入れていきます。
量った水を少しずつ加えて練る
水は、配合で決めた量(上の計算例なら、セメント1袋に11L)をバケツで量ってから、一度に入れずに少しずつ加えて練ります。水の量は、コンクリートの強さに関わります。練りにくいからといって、決めた量より水を足すのは避けてください。水が多かったり、あとから水を足したりすると、コンクリートの中にすき間ができ、乾燥による縮みも大きくなって、ひび割れの原因になるとセメント協会は説明しています。
水を入れたら、全体の色と硬さがむらなくそろうまで練り合わせます。水が入ると重くなるので、根気よく練ってください。練り上がったら、固まり始める前に流し込み、表面をならします。流し込む場所の型枠や下地は、練る前に用意しておきます(この記事では、型枠と下地の作り方は扱いません)。
打ったあとは乾かさないように養生する
表面をならしたら、シートで覆うなどして急に乾かないようにし、表面が荒れない程度に固まってからは、水をまいて湿らせておきます(養生)。固まり始めのころに乾かしてしまうと、固まる反応(水和反応)が止まり、ひび割れや強度の低下につながると、セメント協会は説明しています。養生の日数は、使う材料や気温で変わります。袋入りのコンクリート材を使うなら、袋や説明書に書かれた日数に従ってください。
DIYに向く規模と、車が乗る駐車場の土間の違い
手で練るコンクリートに向いているのは、花壇の縁や小さな踏み場のように、車が乗らず、一度に練る量が少ない場所です。上の計算例のとおり、2m×2m・厚さ10cmでも水を除く材料だけで約850kgになり、練る・流す・ならす・養生するまでの手間も、広さに応じて増えていきます。
当社では、車が乗る駐車場の土間を、コンクリートの下の路盤から仕様を決めて施工しています。路盤には、リサイクル砕石(RC-40)ではなくバージン砕石(C-40)を使い、10cmの厚さで転圧しています。その上にワイヤーメッシュを入れて厚さ10cmのコンクリートを打ち、水勾配(水が流れるようにつける傾き)は2%以上(1mあたり2cm以上)を基本にしています。仕様の詳細は品質と標準仕様のページで公開しています。
当社の駐車場の工事では、コンクリートを打ってから、人が歩けるまでは約4日、車が乗れるまでは約1週間とご案内しています。

ほかの駐車場や外構の実例は、施工事例の一覧(写真と予算帯)で見比べられます。
生コンクリートのDIYは、どこまで自分でできる?
コンクリートは、材料を量って練れば自分でも作れます。自分で作るかどうかは、運べる量だけで決めず、用途と広さ、そして養生までの作業を自分で続けられるかで判断してください。車が乗らない小さな場所ならDIYで取り組みやすく、広い範囲なら、工場で練った生コンクリートを運んでもらう方法もあります。
車が乗る駐車場は、下地の路盤から仕様を決めて施工する工事です。駐車場や土間を業者に頼むか迷っているときは、外構の予算、希望する工事、工事の希望時期を、分かる範囲でお知らせください。打合せは現地かオンラインで行い、予算と希望に合わせたプランをご提案しています。

