窓シャッターの種類と特徴
近年、窓にシャッターをつけている家を多くみかけませんか?窓シャッターは台風や雨から窓を守るだけではなく、
- 防犯効果
- 遮光・遮熱効果
- 防音効果
などが期待できるので、できれば取り入れておきたい設備です。今回は、窓シャッターをつけることで得られるメリットやシャッターの種類、特徴についても解説していきます。
これから家を建てる方やリフォームを検討している方は、参考にしてみてください!
窓に窓シャッターをつけるメリット
窓にシャッターをつけるとどのようなメリットがあるのでしょうか?確認していきましょう。
防犯効果が期待できる
窓にシャッターをつけると、防犯効果があることがメリットです。空き巣は窓ガラスを割ってから住宅に侵入するという手口がほとんど。とくに戸建住宅の場合は死角ができやすく、マンションに比べて侵入経路も多いため被害のリスクも高まってしまいます。
外出時に窓シャッターを閉めておけば空き巣が窓を割りにくくなるので、空き巣被害のリスクも抑えることができるでしょう。
防災効果がある
窓シャッターをつけておくと安心なのが、台風や大雨などの「災害時」です。雨や暴風から窓を守るのはもちろんのこと、シャッターは防塵効果も期待できるので災害後の窓掃除も楽になります。海沿いや高台など、普段から風当たりが強い地域に住んでいる方はシャッターを設置しておくと災害時にも安心です。
遮光・遮熱効果がある
窓シャッターをつけると遮光・遮熱効果があることもメリットのひとつです。居室は部屋面積の約1/7を窓が占めています。そのため、真夏には日差しで室内がとても高温になり、エアコンの設定温度を低くしなければ室内にいても熱中症になってしまいます。日差しが強い日には窓シャッターを閉めておけばある程度の熱を遮れるので、室内での熱中症を防ぐことができます。
夏と同じように、冬の寒い日にも冷気は窓を通じて室内に伝わります。シャッターを閉めておけば冷気が室内に伝わりにくくなり、軽めの暖房でも部屋を温めることができるでしょう。
窓シャッターを閉めておけば室内温度が外気の影響を受けにくくなるので、光熱費の節約にも繋がります!
防音効果がある
窓シャッターは防音効果も期待できます。高速道路やバイパス、線路沿いなどに建っている住宅では騒音がストレスになってしまうことも珍しくはありません。とくに、高速やJR線路沿いの場合は、深夜になってもトラックや貨物列車が走っているので音が気になってしまいがち。
騒音ストレスを防ぐためにも、高速道路やバイパス、線路沿いに住宅を建てる計画をしている方には、窓シャッターの設置をおすすめします。騒音対策をしたいときには、防音効果が高いシャッターを選びましょう。
窓シャッターのタイプ
窓シャッターには「電動・手動」の2つのタイプがあります。電動と自動は「電動で開閉するか手動でするか」という違い意外に、どんな違いがあるのかを確認していきましょう。
電動タイプ
電動シャッターは、リモコン操作で自動開閉ができる機械式のシャッターです。電動シャッターには以下のようなメリットがあります。
- 開閉が楽
- 開閉の音が静か
- 開閉時に手が汚れない
- シャッターの位置調節がしやすい
電動シャッターの一番のメリットは、開閉が楽なことです。シャッターのデメリットには開閉が大変という点が挙げられますが、電動であればこのデメリットの心配はありません。歳を取ったときにも電動のほうが扱いやすいでしょう。
また、シャッターが自動でスムーズに動くので、音が静かなこともメリットです。シャッターを止める位置もボタン一つで調整がしやすすく、室内の換気をしたいときにも便利です。
一方で、電動シャッターにはこのようなデメリットがあります。
- 初期費用が高い
- 故障することがある
- 停電時に使用できない
電動シャッターのデメリットは、手動よりも初期費用が高くなってしまうことです。シャッターは新築時に設置するよりもリフォームのほうが高くなってしまうので、設置を悩んでいる方や騒音や災害の心配がある方は、新築時につけておくほうがよいでしょう。
また、電動シャッターは、故障の可能性や停電時に使えないこともデメリットです。大雨や台風などが予想されるときには、停電するまえに早めにシャッターを閉めておきましょう。
手動タイプ
手動タイプはシャッターボックスのなかにあるバネの力を利用し、手動でシャッターを開閉します。手動シャッターのメリットは以下の通りです。
- 初期費用を抑えられる
- 故障の心配がない
- 停電時にも使える
手動タイプの大きなメリットは「初期費用を抑えられる」ことです。シャッターの種類によっては自分で取り付けられるものもあるので、費用を抑えたい方は助かりますよね。
また、電動と違って故障の心配もなく、メンテナンス費用もかかりません。停電時にも手動で開閉できるので、突然停電になってしまったときや長期の停電時にも安心です。
ですが、手動のシャッターにはこのようなデメリットが挙げられます。
- 開閉が面倒
- 開閉するのに多少力がいる
- 窓を開けてから開閉しなければならない
手動のデメリットは、「開閉が面倒」という点です。ボタン一つで開閉する電動とは違い、全ての部屋のシャッターを手動で開閉していくのは、なかなか手間がかかります。とくに、歳を取ったときには大変に思うでしょう。
シャッターの開閉が面倒に感じ、せっかくシャッターがついているのに活用していないと、空き巣被害にあってしまうかもしれません。防音や遮熱効果を得られないのも、もったいないですよね。
また、手動シャッターは窓を開けてからシャッターを開閉するようになるので、雨が降っているときには濡れてしまうことがデメリットです。夏の暑い日や冬の寒い日にも、シャッターを開閉するために窓を開けると外気が室内に侵入してきてしまいます。
電動と手動、「費用と手間のどちらを取るのか、なにを重視するか」によって選んでみてくださいね。
窓シャッターの種類と特徴
窓シャッターには電動と手動タイプのほかにも、
- クローズタイプ
- スリットタイプ
- ブラインタイプ
大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれどのようなものなのか、説明していきます。
クローズタイプ
クローズタイプは採光性や風通しがなく、シャッターが窓全体を覆っているタイプのものです。シャッターと言われて思い浮かべる一般的なシャッターは、このクローズタイプでしょう。防犯効果・防音効果を重視したい方には、クローズタイプのシャッターがおすすめです。
スリットタイプ
スリットタイプのシャッターは、シャッターを閉めていても採光や風通しができるシャッターです。一部分のみをスリットタイプにできるタイプのシャッターもあります。プライバシーを確保したい方や強い日差しはカットしつつ、採光は取り入れたいと考えている方におすすめです。
ブラインドタイプ
ブラインドタイプのシャッターは、ブラインドとシャッターの両方の特徴を取り入れたシャッターです。ブラインドのように角度を調節すれば、目隠しや日差しを取り入れるなど、使い方は自由自在。ブラインドタイプのシャッターは常にシャッターが閉じたままなので、カーテンがいらないのもうれしいポイントです。
メリットが多い窓シャッターは目的によって選ぼう!
窓シャッターにはさまざまなメリットがあるので、取り入れておきたい設備です。タイプや種類を決めるときには、「なにを重視するのか」「どのような効果を期待するか」によってタイプや種類を選びましょう。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。