庭木におすすめの常緑樹はどれ?7つの常緑樹と育てるポイント
お庭は自宅の印象を左右する重要なポイントです。
自宅を訪れる人や自宅の前を通る人の興味をひきつけ、センスを感じるお庭作りをしたいと思っている方もいるのではないでしょうか?
さまざまなデザインのお庭が考えられますが、自宅リビングから緑を楽しみたいと考える方は、植物を活用してみてはいかがでしょうか?
お庭のシンボルツリーとしてデザインのアクセントにもなったり、目隠しや防犯効果も期待できたりする常緑樹もおすすめです。
本記事では、お庭作りに人気の常緑樹について紹介します。常緑樹って何?と疑問を持つ方も常緑樹について知ることで、お庭づくりのアイデアの幅が広がります。ぜひ参考にご覧ください。
常緑樹とは?
常緑樹は、1年を通して緑色の葉をつけている樹木のことです。一方で、紅葉が楽しめるもみじやイチョウなど、冬になると葉が落ちてしまう樹木を落葉樹と呼びます。
常緑樹は、葉が落ちない訳ではなく、少しずつ新しい葉が成長することで、1年を通して緑を保っています。暖かい地域で育つ種類の常緑樹が多いため、寒くなる季節は幹巻きなどで寒さ対策をする必要もあるでしょう。
庭木に常緑樹がおすすめの理由
緑樹は庭木としてよく選ばれます。どうして常緑樹が選ばれているのか?疑問に感じる方もいますよね?
常緑樹は、メンテナンスのしやすさや目隠し効果などを期待して選ばれています。
特別な手間がいらない
常緑樹は、1年中青々とした葉をつけていることが特徴です。
全く葉を落とさないことはありませんが、落葉樹に比べると掃除が楽と感じるでしょう。
落葉樹は、冬になると一度に葉を落とします。
そのため、落ち葉を掃除しなければなりません。常緑樹は、1度に葉を落とすことがないため、掃除が比較的楽になり手間がかかりにくいメリットがあります。
シンボルツリーにおすすめ
葉を1年中つけている常緑樹は、お庭のシンボルツリーにおすすめです。
常緑樹は、1年中青々とした葉が特徴のため、四季を感じないことにデメリットに感じる方もいるでしょう。
しかし、葉を絶やさないことで1年中お庭の景観を美しく保ってくれるメリットもあります。
もし、四季を感じたい方は、常緑樹の中でも花や実をつける種類を選ぶことで変化を楽しめます。
目隠し効果
葉を絶やさないことで、自然な目隠し効果が期待できます。
落葉樹では、冬の間は葉が落ちてしまい、目隠し効果を感じられない時期がありますが、常緑樹であれば1年中目隠し効果が期待できます。
フェンスなどの目隠しは、人工的で無機質であり閉塞感や風通しの悪さを感じます。
しかし、常緑樹は、自然の光や風を感じながらも、プライバシー保護に役立つでしょう。
生垣にもおすすめ
常緑樹を生垣として活用する方もいます。
近年では、街の景観を美しく保つために緑化を推進している自治体もあります。
常緑樹であれば1年を通して葉が生い茂り、生垣としての役割を果たしながら緑色の美しい景観を作り上げるでしょう。
また、葉が生い茂ることでゴミや不審者の侵入を防ぐ効果も期待できます。
おすすめの常緑樹7選
ここでは、おすすめの常緑樹を7種類紹介します。
ヤマボウシ
花も実も楽しめる常緑樹で、シンボルツリーとしても人気があります。
日当たりがよく、水はけの良い場所を好みます。
マサキ
マサキは、生垣や目隠しとして植えられる植物です。
葉の色の種類が多く、濃い緑色が美しい種類や黄色が印象的な種類などがあります。
葉の色合いによって、異なる雰囲気を楽しめます。
キンモクセイ
キンモクセイは、9~10月ごろに可愛らしい黄色い花を咲かせることが特徴です。
香りの良い花としても人気がありますが、一方で香りが苦手な方もいます。
大きく成長するため、シンボルツリーや目隠しとしてお庭に植える方が多いです。
シラカシ
環境によっては、シラカシは20mまで成長すると言われます。
お庭で育てる場合は成長が抑制されますが、成長が早いことが特徴です。
高く成長するため、シンボルツリーや高い位置での目隠し効果も期待できます。
ヒイラギ
トゲトゲの葉が特徴的な、ヒイラギは魔除け効果のある木としても親しまれています。
また、トゲトゲた葉を利用して防犯対策として植えられることもあります。
成長は比較的ゆっくりですが、適度に剪定が必要です。
シマトネリコ
洋風のお庭にもぴったりの雰囲気が人気のシマトネリコは、夏の暑さに強い特徴があります。
成長も早く、剪定をせずにいると10mに成長することもあります。
オリーブ
1年を通して美しい葉を楽しめるオリーブも人気の常緑樹です。
花や実を楽しめることや、育てやすさなども選ばれる理由です。
常緑樹の選び方
常緑樹にも、さまざまな種類があります。
そこで、「どれを選んでいいかわからない」と迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?ここでは、常緑樹の選ぶポイントを5つ紹介します。
見た目や花の有無
希望するお庭のデザインやテイスト、イメージに合わせた見た目の常緑樹を検討してみましょう。
常緑樹も種類によって、葉の大きさや形、木の高さなどが異なります。
常緑樹を選ぶ際は、花や実をつけるのかどうかを合わせてチェックしてみてください。
サイズと成長速度
成長速度やサイズもチェックしましょう。
例えば、シンボルツリーとして植えた庭木は、ある程度高く成長することを見込んで植えますよね?
しかし、最終的に成長する高さが低い種類の常緑樹を選んでしまっては、シンボルツリーとしての役割を果たしきれません。
また、育てる過程を楽しむ場合は、植えてからどのくらいの期間で成長するのかもチェックすることで、お庭作りの参考になります。
天候
一般的に常緑樹は、寒さに弱い傾向があります。
そのため、寒冷地で育てる場合は、寒さ対策ができるか?寒さに強い種類か?など、確認が必要です。
暑さや乾燥に強いとされる常緑樹ですが、種類によっては、乾燥には弱いなどの特徴があります。
常緑樹の特徴を知り、気候にあった種類を選ぶことも大切です。
害虫への抵抗力
植物を育てると、虫がつくことがあります。
さらに、害虫が発生してしまうと、周りの植物も枯れてしまうことが考えられます。
害虫がつかないためには、定期的な駆除・薬を散布するなどの対策が必要です。
手間もかかるため、害虫がつきにくい種類を選ぶこともポイントです。
目的
常緑樹を植える目的によって、種類を検討しましょう。
例えば、シンボルツリーと生垣に使いたい常緑樹は、理想の高さが異なります。
シンボルツリーは、高く成長することが求められます。一方で、生垣や目隠しには、葉の密度が高い種類や低い木もしくは中位の高さの木であることが求められるでしょう。
このように、目的によって適切な常緑樹が異なるため、目的に合わせて選ぶことも大切です。
常緑樹の育て方のポイント
常緑樹を植えたら、大切に育てたいですよね?
メンテナンスの手間が少ないとはいえ、適度にお世話をする必要があります。そこで、常緑樹を育てるポイントを紹介します。
適切な植え付け
まず、常緑樹を植える際は、十分なスペースをとって植えましょう。
十分なスペースや深さがない場合、根が育たず成長が遅くなったり理想的な高さまで成長しなかったりなどの影響が考えられます。枯れてしまう原因にも考えられるため、常緑樹を植える際は十分なスペースを確保して植えましょう。
水やり
暑さや乾燥に強い傾向のある常緑種ですが、中には乾燥に弱い種類もあります。
そのため、適切な水やりが欠かせません。一方で、水を与え過ぎてしまうと根腐れの原因にもなります。
土の湿度を確認しながら、適切に水を与えましょう
剪定
常緑樹には定期的な剪定が必要な種類があります。
生垣に使われる種類は成長スピードも早いことがあり、定期的に剪定をし、形と大きさを整えることが大切です。
剪定は、冬を避けて春に行うことがおすすめです。常緑樹の成長スピードや気候を考慮し、春以外に剪定をするケースもあります。業者に依頼し剪定してもらうことも可能です。
害虫の予防と対策
植物には虫がつきものです。害虫と呼ばれる植物に悪影響のある虫を発生させないためにも、日頃から対策が必要です。
害虫を早期発見し駆除することや、定期的な害虫駆除の薬剤を散布するなどで発生を防ぎましょう。
また通気性をよくすることも害虫発生予防に役立ちます。
栄養
常緑樹に栄養を与えましょう。
特に、春や秋は栄養を蓄える時期でもあるため、成長をサポートするためにも、肥料などの栄養を与えます。
肥料によりせちようをサポートし、美しい景観を保つことに役立ちます。
常緑樹を活用した庭づくりのアイデア
最後に、常緑樹を活用した庭づくりのアイデアを3つ紹介します。
生垣や目隠し
1年中青々した葉が生い茂る常緑樹は、生垣や目隠し効果があります。
生垣にして侵入しにくいお庭を作ったり、窓の位置や高さに合わせて木を庭に設置することで、適度な目隠し効果も期待できます。
落葉樹や花木との組み合わせ
花や実をつける常緑樹は四季を感じられますが、より四季を感じたい方は落葉樹や花を組み合わせることで、四季折々の表情を見せるお庭が出来上がります。
それぞれ、花をつける時期をずらすことで、1年を通して変化を楽しめるお庭になるでしょう。
シンボルツリー
シンボルツリーとして、お庭のアクセントに常緑樹を活用します。葉が美しい常緑樹は、1年を通して自宅の景観を美しく保ってくれるでしょう。
まとめ
常緑樹は、1年中青々とした葉が魅力です。
1度に葉を落とす落葉樹に比べると、掃除が楽と感じるメリットがあります。また、1年中目隠しとしての効果も期待でき、お庭のデザインだけでなくプライバシー保護や防犯面での効果も期待できます。
常緑樹にはいくつかの種類があり、それぞれの特徴と植える目的に合わせて常緑樹を選びましょう。
また、メンテナンスの手間は少ないかもしれませんが、美しさを保つためには定期的に剪定や肥料、水やりなどのお世話が必要です。
日々お世話をしながら、常緑樹の成長を楽しみ、ぜひ美しいお庭作りを楽しんでください。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。